運動に必要な栄養補助


近年のリハビリテーション医療では、栄養ケアの必要性が改めて見直されています。特に高齢者は日常の食事摂取量が低下し、また運動療法中の方はその必要量が増す時期です。

低栄養の予防や身体つくりのために、またより良い健康を目指して正しい栄養補給を行うことが予防医療につながります。


当施設では、ご自宅での栄養管理や調理法、摂食・嚥下支援方法などについて管理栄養士、理学療法士が相談を承っております。お気軽にご相談ください。

また、トレーニングで使用される筋肉・身体を効率的に回復に導き、運動機能や認知機能の維持・向上を目指すために、安全かつ積極的な栄養サポート(サプリメンテーション)を実施しています。


【書籍紹介】

PT・OT・STのためのリハビリテーション栄養 栄養ケアがリハを変える(若林秀隆著:医歯薬出版,2009.)

リハビリ効果を高める必須の栄養知識が分かりやすく解説されています。リハビリ栄養のバイブル。

リハビリテーション栄養 ―栄養はリハのバイタルサイン―(MEDICAL REHABILITATION No.143 増大号.全日本病院出版,2012)

各病状期別や各医療分野の連携や、脳卒中、骨関節、呼吸器疾患など各疾患の連携をまとめた一冊です。 

 

栄養医学ガイドブック ―サプリがもたらす健康の回復ー(柏崎良子著:学習研究社,2008.)

最適な食事と栄養治療で個々の治癒力を高めることができます。病気の治療や予防を考えるときに指標となる本。内容は優しいフォントで栄養素別、疾患別の具体的な対策が医師の実践経験のもとに書かれているので読みやすいです。

アンチエイジングとリハビリテーション(MEDICAL REHABILITATION No.124, 2010.)

アンチエイジング医学とリハビリテーション医学の共通テーマである、筋骨格系、神経系、摂食・嚥下機能、内分泌系、栄養などを取り上げられています。両領域はともに臓器や器官に縛られることなく、人間そのものを対象にしていくことが分かります。

 

在宅リハビリテーション栄養(日本リハビリテーション栄養研究会 若林秀隆監修:医歯薬出版,2015)

在宅リハ栄養の必要性、在宅リハ栄養評価、在宅リハ栄養プランを理解し、地域や在宅においてリハ栄養を実践するために役立つ内容です。


栄養サポート(サプリメンテーション)例

○からだの材料!(タンパク質とアミノ酸)

カラダ作り、健康管理には食事摂取が基本です。特に、リハビリ中の方やパフォーマンス向上のためには体内のタンパク質(筋肉)が分解されないよう、タンパク源を十分補給しておく必要があります。たんぱく質が分解された分子の小さいアミノ酸であれば、肝臓に負担なく筋肉で代謝され、運動前後に手軽に補給できます。

 

プロテインとアミノ酸について


○血管のストレスを軽減!

現在、アスタキサンチンの生理作用が医学会で盛んに研究されており、毛細血管の退化を抑制することが分かっています。骨折などで長期間の固定を強いられたり、寝たきりや運動麻痺で不使用になった筋肉では、毛細血管が退行し、全体の体積が減少しています。
アスタキサンチンは血管の直径や体積の減少を抑制し、小循環障害を改善することも血管の三次元構造解析により確認されています。廃用症候群、高齢者・糖尿病者・運動麻痺の筋肉の衰えによる運動機能障害の助けになることを期待します。

 

アスタキサンチンについて



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