≪アスタキサンチンについて≫


アスタキサンチンとは

アスタキサンチンは、エビ、サケ、カニ、タイなどの魚類をはじめ、藻などの赤色の水産生物に存在する天然色素カロテノイドの一種です。近年では強力な抗酸化作用をはじめ、さまざまな機能性が明らかとなり、健康食品、化粧品素材として流通量を拡大している栄養成分です。

(2007年11月14日発行 健康産業新聞第1222号より一部抜粋)


アスタキサンチンの抗酸化力

ヒトは細胞の酸化ストレス(サビ)により老化や病気が進行するといわれています。そのサビを処理する免疫システムは年齢とともに弱まってしまうことから、抗酸化食材(野菜や果物、味噌や納豆などの日本古来の発酵食品など)で「抗酸化力」の強い成分を積極的に取り入れることが必要です。

 

本来、白身魚であるサケは、食物連鎖によって自身の細胞にアスタキサンチンを備えて赤くなります。ヘマトコッカス藻も同様で、紫外線などのストレスで細胞にアスタキサンチンを作り、赤色に変わります。つまり、様々な外界のストレスから生物の身を守る作用を有しているのがアスタキサンチンです。


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○「アスタキサンチン ラボ」アスタキサンチンについての最新研究データをまとめているサイトです。

(運営:アスタリール株式会社)


トレーニング効果と回復に「抗酸化概念」を

当施設では、アスタキサンチンの運動に対する作用に注目しています。基礎・臨床研究データの例として以下をご参照ください。

 

○筋疲労抑制

2グループのマウスに3週間、それぞれ「普通飼料」と「アスタキサンチン含有飼料」を投与し、運動時の腓腹筋の状態を比較。

(Aoi W, et al. Antioxid Predox Signal. 5(1). 139, 2003.)


○筋持久力向上

アスタキサンチンの長期投与により、マウスの遊泳時間が延長し、血液中乳酸値の上昇と筋グリコーゲンの消費を抑制。

(Ikeuchi M., et al. Biol Pharm Bull. 29, 2106, 2006.)


健常男性(17~19歳)40名を2グループに分け、それぞれ「アスタキサンチン非摂取」と「アスタキサンチン1日4㎎摂取」を6か月間行い、スクワットの平均回数を評価。

(Malmsten and Lignell. Carotenoid Science. 13, 20, 2008.)


○脂質燃焼促進

2グループのマウスに4週間、それぞれ「普通飼料」と「アスタキサンチン含有飼料」を投与し、運動時の脂肪燃焼率を測定。

(Aoi W, et al. Biochem Biophys Res Commun. 366, 892, 2008)

 


○血圧降下

2グループのメタボリックシンドロームモデルの高血圧マウスに7週間、それぞれ「アスタキサンチン非投与」と「アスタキサンチン1日5ml投与」を行い、平均血圧を測定。

(Hussein G, et al. Bio Pharm Bull. 28(6), 967, 2005.)


○抗酸化作用

高い抗酸化力を有し、また経口摂取で骨格筋に蓄積するアスタキサンチンは、酸化ストレスによる筋萎縮(特に筋タンパク質の分解)を抑制することが期待される。

(Jpn Soc Physic Fit Sport Med. 57, 541, 2008)

 


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